カナダ留学を無料サポート

ビクトリアの市バス

ビクトリア市内の交通機関といえば、市バス(BC Transit)です。ビクトリアには電車やモノレールはなく、公共交通はすべてバスになります。
市内全域を網羅しており、通学やお出かけにも非常に便利な市バスですが、日本の乗り方と少し違います。
渡航直後はどうやって乗ったらよいのか、どこで降りたらよいのか必ず戸惑う、留学生を悩ませるツールナンバーワンともいえます。
こちらでは市バスの利用方法についてご案内しています。

料金とスケジュール

こちらが市内を走っている一般的な市バスです。
カナダのバスは、全面上部に行き先の表示とルート番号が出ています。こちらをよく確認して乗るバスを探して下さい。
また前方についているラックに自転車(2台まで可)を載せることもできます。自転車で途中まで行って、そこからバスに乗るという方法でカナディアンは利用しています。

2018年5月現在、ビクトリア市バスの料金は一律$2.50です。もちろん現金(コインのみ)で乗車可能ですが、おつりが一切でませんので、乗る際にはぴったり現金を用意しておくか、もしくは1ドルコイン3枚という風に多めにいれる必要があります。
また、ドラッグストアなどでバスチケット(10枚綴りで$22.50、一回分お得です)やバスパス($85で1ヵ月間乗り放題)を購入することが出来ますので、バスによく乗る方はこちらのほうが断然お得です。また、学校によっては学生用に$85のバスパスを$77で販売しているところもありますので、通学される場合はまず学校に確認してからバスパスを購入しましょう。

バスの時刻表(スケジュール)はバスの中やショッピングセンター内で手に入れることが出来ますが、弊社ご利用の方には到着時オリエンテーションで皆さんにお渡ししています。
細かい路線図や各ルートのスケジュールなどはBC Transitのサイトからも見ることができます。

BCトランジット

バス停留所

バス停は下の写真のように、とってもシンプルなサインがたっており、道路の路側帯が赤くなっているのが目印です。

何本もの別ルートバスが停まるバス停は、ベンチや屋根があったりします。下のバス停は、ライトハウスから歩いて10秒のDouglas通りにある、なんと合計21本もの路線バスが停まるバス停です。夕方はいつも沢山の人が帰路につくためバスを待っています。

バスの乗降方法

バスは基本的に前から乗って、後ろから降りるようになります。
乗る際には、車椅子の方やベビーカーをおしてる方を必ず優先にしてください。
日本では先に並んでいる人から順番に乗り、車椅子やベビーカーの人は遠慮して待っていて後から乗る…というケースが多く見られますが、これは国際的に見ればとても恥ずかしいことです。車椅子の方用に運転手がスロープを出し入れしたりしますので、その乗車作業が終わってから一般の人が乗るようになります。

前から乗り、まず運転手さんに「Hello」「Hi」などと、眼をあわせて挨拶をしましょう。日本のように無言で乗るのは失礼です。
乗車したらすぐ目の前に支払い機がありますので、コインを入れたり、バスチケットを挿入したり、またはバスパスをスライドして乗ってください。バスパスは乗り放題なので問題ありませんが、コインやバスチケットで乗車する場合でしかも違うバスへの乗り継ぎが必要な場合は、$5もしくはバスチケットを2枚を用意し、乗車した時に運転手さんに「A day pass, please」と頼んでください。すると、当日の日付が印刷された青い紙がもらえます。これはデイパスと言われています。
このデイパスは当日はバスに何度でも乗り放題というチケットです(バス代を払う必要がない)。
バスを乗り換える際や、目的地で用事を済ませてすぐに引き返す場合はこのデイパスを購入しておき、その紙を次の運転手さんに提示してください。

またカナダでは、日本と大きく違っているところがあります。
主要のバス停以外には特に名前がついておらず、車内での次のバス停のお知らせ放送などもありません。現在通過中の通りの名前を放送しているバスも珠にありますが、全車で放送している訳ではないですし、最初の頃は道の名前も聞き取りが出来ないことも多いですので、どこかに向うときには、事前にどのバス停で降りればいいのかを風景も含めて覚えておく必要があります。
降車したいときは、目的のバス停の手前で車内の黄色いコードを引くか、ボタンを押して、運転手さんに次のバス停で停まりたい旨を知らせます。
ただ最初のうちは、どのタイミングで降車の合図を出せばよいのかわからず、降りたいバス停を乗り過ごしてしまうことが多くあります。
ホームステイする方は、事前によくホストファミリーに「何をみたら(どこを通り過ぎたら)バスのコードをひけばいいか」など、目印となるものををしっかり教えてもらうといいと思います。
または、運転手さんに「○○通りと△△通りの角で降りたい」と頼むと、降りるバス停の直前に教えてもらえます。

バスから降りる際は、運転手さんに「Thank You」と一言声をかけるのをお忘れなく。

バス乗車中のマナー

バスに乗ったら空いている席にすぐ座りましょう。ただ、若い人はなるべくバス後方に乗るのがマナーです。高齢者や赤ちゃん連れの方が乗ってきたら、バスの前方にすぐに座れるように前のほうはなるべく空けておいてください。
もしバスが満席の状態で高齢者などが乗ってきたら、席をさっと譲れるととてもスマートです。カナダ人はどんな人もすぐに席を譲るマナーが身についているので、席を譲らず寝ている、とかはとても格好悪いです。

また車椅子やベビーカーの方も当然優先されます。こちらもバス前方にスペースがありますので、そこを占拠しないようにしましょう。車椅子は所定の固定位置がありますので、その部分の座席は跳ね上げます。該当の座席に座っている場合はすぐに席を立って移動しましょう。

バスの中では隣の見知らぬ人が話しかけてくることもよくあります。こういう時こそ、英語を使う絶好のチャンスと思って、ぜひいろんな人と話をしてみてください。

ビクトリアは治安がよいので、寝ていて荷物を取られるということはあまりないと思いますが、バスの中では安易に居眠りをしないほうがよいと思います。
また忘れ物に気づいたら、BCトランジットの忘れ物センターに連絡をして聞いてみましょう。運が良ければ拾ってもらって戻ってきます。お財布を忘れたけどそのまま戻ってきた、という運のよい人もたくさんいます。(が、なるべく貴重品はしっかり持って、油断しないように)

バスの種類

4番や14番、50番など、多くの人が利用し混んでいるルートは、2階建てバスも頻繁に運行してます(ダブルデッカーといいます)。
逆に本数の少ないルートや郊外では、小型のバスも運行しています。小型バスでは乗降口が一つで前だけになります。車椅子の方は後ろの開口部から乗り降りするようになります。