初めての海外生活という方やカナダ人の生活の様子を知りたい!という方にはホームステイをお勧めします。 ホームステイとはカナダ人の家庭でベット・机・クローゼットが備えられた個室を与えられ、家族の一員として受け入れてもらう最も一般的な滞在方法です。 一般家庭の中でカナダの生活スタイルや暮らし方、活きた日常英語を学ぶことができます。生活文化に触れることは、語学の上達とも直結しています。 語学上達のためにはやはりポイントの高い滞在方法といえるでしょう。
ホームステイでどのような生活をするのか、気になる方は下記の項目をチェック。
カナダはモザイク国家と呼ばれるように多民族国家で異なるバックグラウンドを持った人達の集合体です。 白人でもポーランドやウクライナ、ロシア、ヨーロッパからの移民も多いですし、アフリカやインド、中国、ベトナム、フィリピン、韓国、日本の移民など本当に様々な民族がいます。 また、多国籍が許されているためひとりで3国籍を所持しているという人もいます。英語の勉強にきているわけなので、 あまりにも癖のある英語を話すとか英語以外の言語を使っているということであれば問題ですが、 食事や習慣は各家庭によって大きく異なるということを頭にいれておきましょう。
食事は3食付ですが、朝・昼は食材のみ用意してあり、作るのは自分、という家庭が多いです。 夜はホストが用意してくれており、一緒に食卓を囲む家庭が多いでしょう。
朝はトーストやベーグル・シリアルなど、好きなものを自分で用意して食べます。パンやシリアル・牛乳などは買い置きしてくれているはずですが、希望のものがあるときは伝えてみるといいと思います。
昼食はサンドウィッチを自分で作ったり、前夜の食事の残ったもの(レフトオーバーという)をコンテナに詰めて持っていくことができます。
家族によって食べるものもかなり異なります。一般的カナディアンの家庭料理といえばシーザーサラダやBBQチキン、ビーフ。 魚はそれほど食べない家庭が多く、食べてもサーモンくらいという家が多いようです。ピザやハンバーガー・ホットドックもよく登場するメニューです。
アジア系のファミリーだとお米やアジアンフードが登場することもあり、ホッとするという方も少なくありません。
野菜が足りない!と思った場合は思い切って家族に相談してみましょう。
多くのカナダ人家庭では、フルタイムで仕事をしている人でも終わって帰宅するのが5時から6時ごろと早いです。当然夕食時間も日本に比べてとても早い場合が多く、5時半から、遅くとも7時くらいに済ませてしまう場合がほとんどです。
特に小さいお子さんのいる家庭、老夫婦などリタイアしたホストの家庭などでは、5時ごろから食事ということも珍しくありません。
家族全員で食事を取ることをとても大事にしているカナダ人ですから、コミュニケーションを取るためにも、できれば間に合うように帰宅したいものです。
そうはいっても学校の友達と出かけたり、学校のアクティビティーに参加したりすることも多いと思うので、あらかじめわかっている場合は早めに連絡し、 当日間に合わなくなってしまった場合は早めに電話して自分の夕食を取っておいてもらうかどうか連絡しましょう。
事前の連絡なく食事の時間を過ぎる、外食するなどは深刻なマナー違反です。お互い気持ちよく過ごすためにも連絡を必ず入れるようにしてください。
日本人は、家のことは「母親や大人にお任せ」で、成人しても掃除や食事の準備などをしたことがない、という人も少なくありません。しかし、このようなことは世界的に見ればとても恥ずかしいことです。カナダをはじめ、世界の国々では家のお手伝いをするのは幼少期から当然のこととして教えられていますので、 一般常識としてもお世話になっている家庭での、できる範囲でのお手伝いはするべきでしょう。
「何か手伝うことある?」と一言聞くだけでも、コミュニケーションの一つです。お手伝いを通して家族と仲良くなれることは間違いありません。
食後のお皿を運ぶ、自室やバスルームの掃除をする、犬の散歩をするなどできる範囲でよいので、どんどん声をかけてお手伝いをしましょう。
カナダの大抵の家庭ではお湯を一旦タンクに貯めてから使用します。またタンクの容量も、バスタブにお湯を入れて、シャワーも使うことを想定している日本に比べると少ないです。
そのため、1人がお湯を使いきってしまうと次の人のお湯が無い、ということになりかねません。 日本式に毎日お湯をバスタブに貯める、シャワーを何分も出しっぱなしにする、という入り方はできるだけ避けて、節水を心がけてください。目安は10分から長くても15分程度におさめ、なるべく早くバスルームからでるようにしましょう。
トイレと一緒になっていることが多いので、長時間バスルームを占有すると他の方にも迷惑がかかります。
また、カナダ人は朝にシャワーをする家庭が多いので、お湯を使う時間が重ならないように留意することも大切です。(*夜のシャワーでも可能ですが、使っていい時間を守って、深夜のシャワーは避けてください。水音が響いてファミリーの睡眠を阻害することもあります)
家庭用固定電話の市内通話は無料です。
現在はほとんどの方が個人の携帯を利用するようになりましたが、もし家庭の電話を借りるときは、何時間も友達と長電話をしたりということが無いようにしましょう。 市外など長距離、日本の家族にかけるときにはコーリングカードを使用し、日中は電話が長くなるかもしれないことを家族に伝えてから電話するとよいでしょう。 早朝や深夜は起こしてまで伝える必要はありません。
WiFiは全ての家庭で無料で使用できます。(滞在費に含まれます)
とはいえ、大量のデータ通信が必要になる動画サイトを1日何時間も見たり、膨大な量のデータをダウンロードする、違法サイトに接続するなどの、良識に反した利用は避けてください。
水道光熱費は滞在費に含まれています。
と言っても、日本にいても同じことですが、料金のことだけではなく地球の資源を大切に使う意味でも、無駄遣いは控えてください。部屋の電気をこまめに消す、部屋に暖房がついている場合も必要ないときは切るなどの習慣をつけましょう。
子供がいるとにぎやかで、英語を教えてもらったり、一緒に遊んだりと利点も多い反面、部屋に勝手に入ってくる、面倒を見るのを期待されている、うるさいなど悪い点もあります。 ホームステイが家族の一員ということを考えると、たまに子供と遊ぶのは範囲内だと思いますが、ベビーシッターではないので常に面倒を見る必要はありません。 勉強があるときや1人になりたいときはきっぱりと「NO」と伝えましょう。ホストマザー・ファザーにもはっきりと伝える姿勢が大切です。
また、子どものいる家庭は子どもライフスタイルに合わせた生活リズムを保つことを大切にしています。夕食の時間は5時から6時ごろと早めですし、8時までに就寝してしまう家庭も少なくありません。
お子さんとのふれあいも大切にしながら、夜間早朝は極力静かに過ごすなどの気遣いも必要になります。
カナダの家庭では「金曜の夜は皆で映画を見る日」「土曜の朝は皆で散歩をする日」「家族でジョギング」「夕食後に散歩をする」など家族一緒にするアクティビティーが盛んです。
また親戚や友達が家にきて一緒に食事をするということも多いので、英語を学ぶよい場になるでしょう。 このような場では臆せず英語を間違っていてもどんどん話しかけて輪の中に入っていくのが楽しむポイントです。 どうしても参加しなくてはならないということは無いので、疲れているときや宿題があるときなどは断ってもよいでしょう。